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#2 生活菜園とは?

4) 背景には食にまつわる課題

背景には食にまつわる課題

劇的な気候変動や環境変化、極端に低いわが国の食料自給率問題、世界的な食料不足等など。これら食の課題を鑑みてもお分かりになるように、飯田市、南信州地域といった限られた地域だけでは、これら食の課題をクリアすることは難しいように思います。

有機野菜にしても、ニーズが高まれば全ての食卓を満たすだけの生産量を確保することは現状では難しいと思います。一方では味にこだわる方、価格や見た目に重きを置かれる方など、様々な市場ニーズもあるのが実情です。

地産地消に代表されるように、より狭義な地域への指向が強まるなか、相反する方法論を論ずることが罪のような風潮もあります。

しかし、グローバルな食の課題に立ち向かうためには、選択肢を広げて柔軟に考えてゆきたいと思っております。

とはいえ、実際のところ、元農産物を中心に取り扱うメリットが大きいことから、生活菜園では結果的には地産地消に取り組んでいる、ということになります。未来もそうであると望みつつ。

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5) 生活菜園の考える「選択できる農産物」

生活菜園のコンセプト

食の課題を踏まえ、生活菜園では"選択できる"農産物を取り扱うことを基本概念においています。

お客様のニーズに合わせたり、安定した食の確保を図るためにも、"選択できる"野菜や果物を揃える事が大切だと考えています。

また、「消費者と生産者の声を相互に伝える」ということが、市場ニーズを知り、農業の実態を知っていただくためにも、今後ますます重要になってゆくと思います。この相互理解は、"正しい選択"の糧になると考えています。

生活菜園の考える「選択できる農産物」

このようなことが起こるのも・・・「食べる人のことを作る人に、作る人のことを食べる人に伝えること」ができていないからかも知れません。

そんなことを考え、生活菜園では生産者と消費者の間の情報流通を盛んにし、いわば可視化への取り組みを強化してゆきたいと思っています。

生活菜園の考える「選択できる農産物」

6) "選択できる"農産物への取り組み

"選択"していただくためには、「確かな情報」と「安定した品揃え」が必要だと考えました。そこで、生活菜園では次のことに注力しています。

1)生まれと育ちがわかる野菜と果物

生活菜園では、「確かな情報」をもとに選択していただくためにも、
・生産者のプロフィール
・野菜や果物の生産履歴
づくりに取り組んでいます。
(結果、現在は生産者がはっきりした地元産の農産物を中心に取り扱っています。)

2)生産計画の情報収集と発信

生産者に協力いただき、農産物の生産計画を立てることで、年間を通じ「安定した品揃え」を目指します。

生産計画や契約栽培をもとに生産調整をおこない、生産量が不足することで価格が上がるリスクや余剰生産での根崩れなど、価格のドラスティックな変動を避け、取り扱い農産物の安定供給を図ります。

個性あふれるこだわりをもった多くの生産者と連携する生活菜園では、「○○農園の××野菜」というように、固定ファンがつくこともあり、生産者にとっても消費者にとってもメリットのある独特の流通をつくってゆきたいと考えております。

3)消費者と生産者の交流の場

消費者と生産者の声を相互に伝え、農産物生産や"選択"に役立てていただく。生活菜園は、そのための仕組みづくりにも取り組んでゆきます。